設立の趣旨・理念


1.設立の趣旨

環境問題の深刻化が叫ばれる中、ブラジルで開かれた環境サミットにも見られるように「地球規模で環境問題に取り組もう」という動きがやっと本格的に動き出しました。

ところが、古着、古繊維については、これまでとりたてた動きがありませんでした。
これは「新聞やビンに比べると量的に少ない」ということと、「処理するのが比較的簡単だった」という2つの理由から、ゴミを処理する行政側も、そして消費者も大きな問題とはしてきませんでした。
その結果、今では、古着・古繊維の多くがリサイクルされずに一度利用しただけでゴミになる割合が高くなっています。

 

しかし、古着はほぼ100%リサイクル可能なのです。そのまま着られるものは東南アジアへ、使い込んだ繊維はウエスに、そしてそれ以外のものは再度繊維に戻して再生されます。
たとえ古くても、破れていても、それぞれ使い道があるのです。

 

ところが、意外とこういうことが知られていません。年配の方には「布は財産、捨てるのはもったいない」という感覚がまだ生きていますが、若い人の多くは、古着がリサイクルできることを知らず、当然のように燃えるゴミとして捨てているようです。
また、現在は古着のリサイクルルートがないために、リサイクルをしたくてもどうしていいかわからず、押入れには着ない衣類や古い繊維が溜まっている、とも聞きます。

 

そこで、私たちは市民の手で古着を回収し、リサイクルのルートにのせるしくみをつろう、と考えました。
これがファイバーリサイクルネットワークです。

 

古着だけのリサイクルの取り組みは全国にも類がありません。しかし、神奈川にはこれまで多くのことに取り組んできた市民グループと回収業者が数多く存在しています。
神奈川でこそ、古着を介在して、普段は色々な活動を行っている団体が手を取り合い、実質的なネットワークを組める可能性は高いのではないでしょうか。

 

私たちの活動を通じて、「古着はリサイクルができる」ということを多くの人に知らせること、少しでも古着がゴミとして捨てられることがなくなること、そして古着を通じて第三世界の人達と手がくめること、こんなことを願って、私たちはファイバーリサイクルネットワークをつくります。

2.基本理念

  1. ゴミの減量化 古着は現在そのほとんどがゴミとして捨てられています。簡単に処理できるため、行政でも問題になっていませんが、古着は様々な再利用が可能な立派な資源です。
    古着のリサイクルの受け皿をつくることで、古着をゴミにするのに歯止めをかけ、減量化に役立ちます。

  2. 環境の保護 繊維は製造過程で環境に大きな負荷を与えるものもあります。
    その過程をリサイクルによって省き、自然環境を保護します。
    また、ゴミ減量化による環境に与える負荷を減少させます。

  3. 第三世界との連携 現在、日本の古着は主に東南アジアに送られ、再利用されています。
    日本では少し流行遅れになったものが、立派に役に立つのです。

3.基本構想

  1. 市民によるファイバーリサイクルネットワークを確立し、古布・古着リサイクルの受け皿をつくります。
    従来古着はチリ紙交換や集団回収方式で回収されていました。
    それらが衰退した現在、古着はサイクルの受け皿がありません。
    仕方なく燃えるゴミとして出している人も多い、と聞きます。
    そこで、誰でも出しやすいリサイクルネットワークをつくり、受け皿となります。


  2. 様々な団体が集まり、環境関係の市民の横のネットワークをつくります。

  3. 市民基金をつくり、第三世界に対する貢献について積極的に考えます。 当初はファイバーリサイクリングについての総括的な学習・調査を行いますが、将来的には市民活動団体の活動費、フォーラムやシンポジウム等の助成を行います。

 

4.基本計画

  1. ファイバーリサイクルネットワークを設立します。(以下、FRNと略)

  2. FRNは、リサイクルルートをつくり、古着の回収についての責任をもちます。

  3. FRNは綿's倶楽部(古着専門の回収業者の集まり)と業務契約を結びます。(回収については綿's倶楽部にお願いします。)

  4. FRNは古着・古繊維のリサイクルについての情報・知識を収集し、各団体へアドバイス、活動に対するサポートをするとともに、将来的なリサイクルシステムについての調査、研究を行います。